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ジョン・スティール - 鼠の島
¥2,750
ハヤカワが出版する、ポケットサイズのミステリー文庫のシリーズから、ジョン・スティール によるクライム小説。 舞台は1995年のNY。香港返還を目前に控え、ざわつく裏社会の中に、アイルランド出身の捜査官カラムが潜り込み、大規模な麻薬取引の摘発、香港から流れてくる中国系犯罪組織撲滅に挑みます。正体がばれるかもしれない緊張感で常にハラハラさせられます。 香港マフィア、中国系組織、アイルランド系・イタリア系マフィア、警察など、複数の勢力が入り乱れる構図やハードな描写は、スティールらしい迫力と読み応えがあります。 翻訳 青木創 ポケット判 432 ページ 早川書房 2024
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萩上チキ - 「あの選挙」はなんだったのか
¥2,200
評論家・ラジオパーソナリティの荻上チキさんがまとめた『「あの選挙」はなんだったのか』。 2024年衆院選と2025年参院選という二つの国政選挙を軸に民意とは何かを多くの研究者の視点から読み解いています。 前半では、自民党はなぜ負けたのか、小選挙区比例代表並立制は何をもたらしたのか、野党支持はどう変わってきたのかなど、2024年衆院選を中心に日本政治の動きを整理。有権者が各政党や政治家に対してどんな感情を抱いていたのかも分析しています。 後半では、アメリカ大統領選挙におけるリベラルの敗因、ネット選挙とメディア環境の変化、ジェンダーやマイノリティの声が選挙でどう扱われているのかといったテーマに広がり、さらに、2025年参院選の分析や、参政党の躍進を検証。「選挙を考えるとはどういうことか」そのものについて論じられています。 選挙を通じて生まれた社会の変化を知り、考え続けるための手がかりをくれる一冊です。 【目次】 まえがき 荻上チキ 第1章 自民党はなぜ負けたのか?――消えた小選挙区ボーナスと有権者のリスク認識 飯田 健 第2章 並立制はどのように日本政治の混迷を深めたのか?――二〇二四年衆院選・与野党逆転の計量分析 菅原 琢 第3章 誰が野党を支持しているのか?――脅かされる立憲民主党と躍進する「第三極」 秦 正樹 第4章 なぜ民主党は負けたのか?――二〇二四年アメリカ大統領選挙にみるリベラルの敗因 三牧聖子 コラム1 女性が選挙に立候補するとはどういうことか?――「FIFTYS PROJECT ワークショップ報告書 統一地方選挙に出馬した女性候補者が体験した制度課題および社会課題についての調査」をもとに 能條桃子 第5章 いま、メディアは選挙をどう動かしているのか? 辻 愛沙子/荻上チキ 第6章 二〇二五年参院選は誰が勝ったのか?――日本政治の新たな局面 秦 正樹 第7章 参政党の「躍進」はなぜ起きたのか?――都議選参政党投票者への追跡調査から 荻上チキ/中村知世 コラム2 選挙はマイノリティーの声を聞くことができているか? 安田菜津紀 第8章 選挙を考えるとはどういうことなのか?――政治と社会と暮らしをめぐる哲学対話 永井玲衣 あとがき 荻上チキ 21 × 14.8 × 1.7 cm 272ページ 青弓社 2026 stacks オリジナル栞付き
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umao - はりねずみくんどこ?
¥1,650
丸い穴のむこう、はりねずみくんはドコにいるのかな? イラストレーター・umaoさんによる、『おばけちゃんだあれ?』に続く穴あき絵本第2弾。 今回は、小さなはりねずみくんが、色々なところに隠れているよ。どこにいるかは、本に空いた丸い穴から探してみよう。umao作品でおなじみのかわいい動物たちも大集合。 シンプルで可愛い、知育とアートの融合 はりねずみくんを主役に、umao作品でおなじみのかわいい動物たちが登場するこの絵本は、中央に空いた穴からはりねずみくんを探してみよう。 丈夫な厚紙ボードブック仕様なので、持ち運びも安心。 また、大人の方にはumaoさんの作品集としてもお楽しみいただけます。 お子さまから大人の方まで楽しめるボードブックです。 stacksbookstore×umaoオリジナル栞付き 24 Pages 2023 ケンエレブックス
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umao - おばけちゃんだあれ?
¥1,650
白い布に空いたふたつの穴から、こちらを覗くのは誰かな? イラストレーター・umaoの代表作「MY GHOST BEAR」が幼児向け絵本に。 ソフビ・フィギュアやカプセルトイのミニチュアがリリースされるなど、さまざまな展開をみせるumaoの可愛い動物たちが、おばけ(?)になって登場します。 シンプルで可愛い、知育とアートの融合 絞り込まれた色数と、おばけのような白い布から可愛い動物たちが登場するこの絵本は、目の部分に穴が空いた仕様で、小さなお子様には「いないないばあ」のようにして読み聞かせることができます。丈夫な厚紙ボードブック仕様なので、持ち運びも安心です。 また、大人の方にはumaoさんの作品集としてもお楽しみいただけます。 stacksbookstore×umaoオリジナル栞付き 24 Pages 2022 ケンエレブックス
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umao - ねこちゃんいまなんじ?
¥1,650
ねこちゃんとお出かけ、 いまは何時かな? イラストレーター・umaoによる、大好評『おばけちゃん だあれ?』『はりねずみくん どこ?』に続く穴 あき絵本第3弾!! 今回は、お散歩好きの黒ねこちゃんが、いろいろな所をめぐりながら、時間を教えてくれるよ! 本に空いた穴で時間を知らせる、お子さまから大人の方まで楽しめるボードブックです。 stacksbookstore×gumaoオリジナル栞付き 24 Pages 2024 ケンエレブックス
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岡本仁 - 盛岡を想う。
¥1,500
『ブルータス』『relax』『クウネル』『暮らしの手帖』などで活躍してきた編集者・岡本仁さんによる、盛岡をめぐる書き下ろしエッセイ集。 盛岡で過ごした時間と、そのとき心に浮かんだ思いが丁寧に綴られています。 街に根づくお店の姿や、土地の魅力、そこで生きる人々の様子が岡本さんらしい視点と経験、ささやかな記憶とともに描かれていて、これまで知らなかった盛岡の一面に出会える一冊です。 作中にも登場する盛岡の書店BOOKNERDから出版されています。 40ページ BOOKNERD 2023
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岡本仁 - ぼくの酒場地図
¥2,530
そろそろ終わりにしよう。残りは明日にする。酒を飲みながら、今日という一日がどんなだったかを思い返そう。明日の幸せを願いながら。 ーーー 岡本仁『ぼくの酒場案内』より 『BRUTUS』、『relax』、『ku:nel』などの雑誌の編集に携わってきた編集者である岡本仁さんが、日本全国のお気に入りの酒場117軒を紹介すると共に、酒にまつわるエッセイも15篇収録した一冊。 版元:平凡社 P328 四六変形判ソフトカバー 2024年12月刊 stacksbookstoreオリジナル栞付き
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岡本仁 - また旅 2
¥2,200
『ブルータス』『リラックス』『クウネル』などで知られる編集者・岡本仁さんの、『暮しの手帖』での連載をまとめた『また旅。』の第二弾。 全国各地をめぐるなかで出会った風景や人々、民藝、建築、食文化が、岡本さんらしい視点で丁寧に綴られています。 街を歩き、工房を訪ね、地元の人たちに愛される店に立ち寄る。観光地よりも、その土地の日常に寄り添う旅の記録です。 読みものとしても、ガイドブックとしても手元に置いておくべき一冊。 https://www.instagram.com/manincafe/ 304 ページ 暮らしの手帖社 2025 stacksbookstoreオリジナル栞付き
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植本一子 - うれしい生活
¥3,190
写真家でエッセイストの植本一子による初の写真集。 賑やかで光あふれる日々を駆け抜ける子どもたちの成長と、夫・ECDの病。その日常の中に刻まれた、かけがえのない瞬間が鮮やかに写し出されています。 この日々の記録に『うれしい生活』と名付けた彼女と娘たちの強さと、その眩しさ、人々との温かなつながりに心を奪われます。 日々の営みの一瞬一瞬が、かけがえのないものであることを力強く伝えてくれる一冊です。 192 pages 河出書房新社 2019
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植本一子 - ここは安心安全な場所
¥1,650
家族や日常、そして心の揺れ動きを赤裸々に綴ってきた写真家・エッセイスト、植本一子さんが、あるワークショップをきっかけに通い始めた、岩手・遠野の山あいにある、馬と暮らせる施設での日々を記録した一冊。 「自分のために生きる」とはどういうことなのか。子どもたちが少しずつ手を離れ、自分自身と向き合う時間が増えていく中で浮かび上がってきたこの問いの答えを探すように、彼女は繰り返し遠野を訪れ、馬との静かな暮らしのなかで、変化していく内面と丁寧に向き合っています。 そんな時間が、8篇のエッセイと1篇の詩、そして馬たちの姿をとらえた写真で記録されています。変わっていく自分自身を受け止めながら、前を向こうとする植本さん。彼女らしい率直な言葉の一つひとつが、読者の心に寄り添ってくれます。 B6変形 168ページ 2025 stacksbookstoreオリジナル栞付き
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大橋裕之 - シティライツ完全版 下巻
¥1,540
漫画家・大橋裕之さんの短編集。こちらは単行本未収録作や描き下ろしを加えた増補完全版です。 登場人物はみんな情けなくて不器用なのに、なぜか憎めない。それぞれ独自の視点を持っていて、哲学的な響きすら感じます。 自分の人生ではきっと起こらないような出来事でも、読んでいるとなぜか懐かしい気持ちになります。思いがけない展開の連続に、読みながらつい笑ってしまう短編集です。 巻末には又吉直樹さんによる解説が収録されています。 312ページ カンゼン 2018
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平松洋子 - 日本のすごい味 土地の記憶を食べる
¥1,980
食に関するエッセイなどで知られる平松洋子さんの食の探訪記。 伊豆のわさび、和歌山の梅干し、京都の豆餅、奈良の奈良漬、高知の柚子、五島の手延べうどん、沖縄のイラブー汁など、15の食べものを通して、その味が育まれた風土と、つくり手たちの姿勢を描いています。 どの味にも共通しているのは、手間ひまを惜しまず素材と向き合う生産者たちのまっすぐな姿勢。その土地の豊かさ、受け継がれてきた技や知恵の尊さを、改めて実感させられます。 「食べること」がどのように土地と人とを結びつけ、生き方に影響しているのかを教えてくれる一冊です。 176ページ 新潮社 2017 stacksbookstoreオリジナル栞付き
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平野レミ - ド・レミの歌
¥1,650
料理研究家でありシャンソン歌手でもある平野レミさんが、1976年に出した初めてのエッセイ集『ド・レミの歌』が復刊。 加筆修正にくわえ、新しい原稿や篠山紀信さんによる貴重な写真なども追加。平野レミさん自身によるイラスト35点や、黒柳徹子さんによる寄稿「レミちゃんのこと」も収録されています。 子ども時代のエピソードから、和田誠さんとの出会い、結婚、出産まで。登場する人々の顔ぶれがとても豪華で驚かされます。女性としての生き方についても考えさせらる内容です。 率直で飾らない語り口に、レミさんらしい明るさとユーモアがにじみ出ています。 255ページ ポプラ社 2025
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佐々木里菜 - ロイヤル日記
¥1,540
SOLD OUT
写真家としても活動する佐々木里菜さんによる日記をベースとしたzine『ロイヤル日記』の第三刷。 ロイヤルホスト(以下、ロイヤル)愛に溢れる佐々木さんによる、ロイヤルにまつわる日記。 とてもパーソナルだからこそ、誰しもの心に届くような日常が描かれています。 暑すぎた2024年の夏の終わり、『ロイヤル』なファミリーレストランことロイヤルホストに行った日だけで構成された日記本。たとえ同じお店でも、一緒に行く人、時間、外の天気、自分の気持ち、食べるもの。それだけで全く違う一日になる。『ロイヤル』に行った日は、長すぎる日記を書いてしまう。大人になってうれしいことは、好きなときに好きな人とファミリーレストランに行けること。今まで誰にも見せられなかった長い日記を7篇収録。 ロイヤルホストへの愛へ溢れたメッセージを含むサイン入り。 目次 ・2024.08.22 父と母と深夜の仙台根岸店 ・2024.08.27 ベルリンからの友と実家のような中野店 ・2024.09.05 オフィスレディの昼休憩と新宿店 ・2024.09.07 九月七日と銀座インズ店 ・2024.09.16 ステーキといちごのティラミスと駒沢店 ・2024.09.26 閉店アナウンスと木曜夜の神楽坂店 ・2024.09.27 雨のコスモドリアと九段下店 佐々木里菜 1991年生まれ。宮城県仙台市出身。2019年より商業写真家として活動する傍ら、2022年に『緊急事態宣言下における写真と日記と短歌の壁新聞ZINE』、2022年に『パートタイム・コメット』を自費出版にて発行。 デザイン:佐藤豊 サイズ:B6サイズ(横128mm×縦182mm×背表紙約5mm) ページ数:表紙+本文48P 装画・挿絵:ナガタニサキ
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チョ・ナムジュ - 耳をすませば
¥1,870
近年の韓国文学ブームのきっかけとなった『82年生まれ、キム・ジヨン』で知られるチョ・ナムジュのデビュー作。 勉強やコミュニケーションが苦手だが、特殊な聴覚を持つ少年、衰退する市場の起死回生を図る店主、そして業界での生き残りを賭けるTVディレクターが登場し、「イカサマ」と呼ばれるサバイバルゲームの番組で、それぞれの背景や思惑が絡み合います。 コミカルな会話やサバイバルゲームの展開でテンポよく読められますが、テレビ業界の倫理やネット社会の空気感、貧困など、社会的なテーマも見えてきます。 訳 小山内園子 320ページ 筑摩書房 2024
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カワウソ 萬田康文と大沼ショージ - 作りやすくて食べ飽きない しみじみパスタ帖
¥1,870
SOLD OUT
東京を拠点に活動する写真家ユニット・カワウソによるレシピ本。 萬田康文さんが日々作り続けてきた、手軽で味わい深い“地味で滋味な”パスタ58品を季節ごとに紹介しています。 イタリア全土を旅しながら食を記録してきた萬田さんの心に残った、愛情のこもったマンマ家庭の味のようなパスタ。 飽きなくて、ごはんにもつまみにもなり、熱々じゃなくてもおいしいパスタです。 大沼ショージさんによる美しい写真からも、食材とパスタの魅力が伝わってきます。 160ページ 誠文堂新光社 2022
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朴沙羅 - ヘルシンキ 生活の練習
¥990
日本からフィンランド・ヘルシンキへ移り住み、仕事と子育てを続ける社会学者・朴沙羅さんによるエッセイ。 日々の生活や子育ての話、社会制度や教育のあり方、女性の役割など、社会にまつわる様々なテーマを語っています。 なかでも、人格はジャッジされるものではなく、物事に向き合うための「スキル」として捉え、練習し続けていくものだと考えるフィンランドの教育観が新鮮です。 また、著者がフィンランドへ移住するに至った背景として、在日コリアンとして日本で暮らす中で感じてきた息苦しさにも触れられています。 自分自身の生き方、どんな社会や国で暮らしていきたいかを考え直したくなる一冊です。 320ページ 筑摩書房 2024
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パリッコ - 缶チューハイとベビーカー
¥1,980
育児エッセイだけは書かないと決めていた人気酒場ライターとして知られるパリッコさんによる育児エッセイ。 ”酒と子育て”をテーマに、ボーナス”酒”チャンス / 子どもと酔っ払いは似ている / 忘れる記憶、忘れない記憶 / 思い出の追体験 などなど気になるタイトルのエッセイが収録されていて、子育て中の酒呑みの方々には共感できる話の数々と、子育てをしたことがない方やお酒を飲まない方にも、読んでいると誰もが過去に子どもであったことを思い出させるとともに、いまもまた過ぎゆく時間であることを再認識できて、なんだか色々と切なくなる1冊。 Killdiscoさん@killdisco による表紙イラストもかわいいです。 太田出版 272ページ
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ちいさな美術館の学芸員 - 学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話
¥1,760
SOLD OUT
noteで「ちいさな美術館の学芸員」としてエッセイを発表している著者による『学芸員しか知らない美術館が楽しくなる本』。 展覧会がどんな準備を経て公開されるのかを、現場の目線でわかりやすく教えてくれます。 作品選びや展示構成はもちろん、図録づくりの大変さや予算のこと、スケジュール管理まで、学芸員の仕事がかなり具体的に紹介されていて「こんなことまで?」と思うような業務が次々に出てきます。その幅広さから学芸員は「雑術員」と呼ばれることもあるそうです。 また、作品の移送や保存修復など、美術館を支えているいろいろな仕事にも触れています。 作品の見方、美術館の楽しみ方を学芸員の視点で伝えながら、美術館という場所の役割そのものも見つめ直した一冊です。 216ページ 産業編集センター 2024
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植本一子 - とある都市生活者のいちにち
¥1,540
写真家・植本一子さんの日記本。 エッセイ『それはただの偶然』『ここは安心安全な場所』の制作期間と刊行直後にあたる、2024年10月22日から2025年8月14日までの約10か月間にわたって綴られた日記を収録しています。 写真を撮り、文章を書くことを仕事にしながら、家族や友人、さまざまな人間関係のなか都市で暮らす日々と、その日々の中で感じたことが、植本さんならではの赤裸々な文章でそのまま残されています。 書くことが生活にどう影響し、生活が書くことにどう返ってくるのか、その往復の様子も日記のなかに現れていて面白いです。 自分自身の日常や、書くこと、働くことについて、考えたくなる一冊です。 文庫サイズ 416 ページ 2026 stacks bookstore オリジナル栞付き
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古賀及子 - 私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている
¥1,870
エッセイストの古賀及子さんが、日記を書くなかで身につけてきた感覚や考え方をまとめた『私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている』。実例として日記そのものも多数収録されています。 特に大きな出来事起きるわけではないですが、だからこそ、古賀さんがどんな視点で日常を見ているのか、何をどう書き留めているのかが分かりやすいです。 ちょっとした面白い出来事や小さな幸せが、古賀さんならではのユーモアに溢れた文章で描かれていて、とても読みごたえがあります。 読むことと書くこと、両方の楽しさを教えてくれる一冊です。 280ページ 晶文社 2025
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岩井圭也 - われは熊楠
¥2,200
明治から昭和にかけて生きた学者・南方熊楠の生涯を描いた、小説家の岩井圭也による長編小説。並外れた好奇心に突き動かされるその人生が描かれています。 少年時代から山野を駆け回り、動植物や昆虫を集め、分野を問わず本を読み漁る熊楠。 その興味は植物学や菌類学にとどまらず、民俗学や宗教学、天文学にまで広がっていきます。 当時はまだ珍しかったアメリカ、イギリスへの留学を成し遂げ、研究機関に属していなかったにもかかわらず、『ネイチャー』への論文の発表や、新しい粘菌の発見など、数々の功績を残します。しかし、常識に収まりきらない性格が多くの摩擦を生み、孤独を招いていきます。 熊楠の破天荒な行動は大きな代償も伴いますが、読み進めると、知を求めることそのものの楽しさが伝わってきて、その生き方も魅力的に見えてきます。 336ページ 文藝春秋 2024 stacks bookstore オリジナル栞付き
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藤本和子 - ブルースだってただの唄
¥990
リチャード・ブローディガンの翻訳でも知られる翻訳家・エッセイストの藤本和子さんによる『ブルースだってただの唄』。 1980年代のアメリカで、さまざまな立場で生きるアフリカ系アメリカ人の女性たちに話を聞き、書きとめた一冊です。 臨床心理医の女性やその友人たち、刑務所にいる女性たちなど、年齢も境遇もばらばらですが、それぞれが自分の言葉で自分の人生を語っています。 人種差別や貧困、暴力という現実にぶつかりながら、黒人であること、女性であること、そして生きることそのものと向き合って生きる彼女たちの飾らない言葉からは、あいまいな感情やリアルな感情も伝わってきます。 声高に叫ぶわけでも、簡単な答えを出すわけでもなく、自分の足で立って生き続けることで、アメリカ社会が抱える歴史や構造に抗う姿に勇気づけられます。 巻末に収録された巻末の斎藤真理子さんによる解説も必見。 【目次】 第1章 たたかいなんて、始まってもいない(おれたちはまっ裸よ。それなのに、そのことに気づいてもいないんだ 大声でいうんだ、おまえは黒い、そして誇り高いと 離婚したことが、あたしを支えてきたのよね わたしはもし自分が五倍くらい黒くなれるなら、どんなことだってすると思ったものだった じつをいえば、白人がそれほどたいした人たちだと思ったことはなかったのね) 討論 たたかいは終わっただなんて。まだ始まってもいないのに! 第2章 あんた、ブルースなんていったって、ただの唄じゃないか―刑務所から外を見る(刑務所の仕事―臨床心理医としてのジュリエット 女たちの家―刑務所をたずねる あたしはあたしの主になりたいんだから!―ブレンダの物語 牢獄は出たけれど、わたしの中の牢獄をまだ追い出すことができない―ウィルマの物語) エピローグ そして、わたしを谷へ行かしめよ―ある黒人女性の百年の生 特別収録 十三のとき、帽子だけ持って家を出たMの話 320ページ 筑摩書房 2020 stacksbookstoreオリジナル栞付き
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ソール・ライターのすべて
¥2,750
2013年にNYで亡くなった写真家、ソール・ライターの作品集。 2006年にドイツの出版社から写真集が刊行されて以来、ファッション写真だけでなく、彼が長年撮り続けていたNYでのスナップが改めて世界的な注目を集め、再評価が続いているソール・ライター。 こちらには、女性のファッションに焦点を当てた作品から、スナップ、ヌードまで幅広い写真を収録。 都市に生きる人々の営みを、もともと画家を目指していたというソール・ライターならではの、印象的な色彩表現と大胆な構図で切り取った写真は、力強さと美しさにあふれていて、思わず見惚れてしまいます。 彼の絵画の作品も収められており、ソール・ライターの幅広い表現と哲学に触れられる一冊です。 256ページ 青幻社 2017
