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高畑鍬名 - Tシャツの日本史
¥2,200
こんなにも多くの人が日常的に着ているのに、その歴史についてはあまり語られてこなかったTシャツ。この本では、「Tシャツの裾を入れるか、出すか」という視点を中心にして、日本でTシャツがどんなふうに受容されてきたかが丁寧に解説されています。 漫画やアニメ、映画などの作品に登場するキャラクターの服装やを細かく観察することで、その時代ならではのスタイルが見えてきます。 「これがかっこいい」「これはダサい」といった基準は時代とともに変わっていきますが、その流れに逆らったり、自分なりのスタイルを貫いたりする人や作品が新しい変化をつくっていく...。単なる服飾の歴史というわけではなく、その時代の空気や人々の感覚までも感じ取れるのが面白いです。 服が好きな人にも、普段の着こなしに自信がない人にもおすすめしたい一冊です。 256ページ 中央公論新社 2025
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ソール・ライターのすべて
¥2,750
2013年にNYで亡くなった写真家、ソール・ライターの作品集。 2006年にドイツの出版社から写真集が刊行されて以来、ファッション写真だけでなく、彼が長年撮り続けていたNYでのスナップが改めて世界的な注目を集め、再評価が続いているソール・ライター。 こちらには、女性のファッションに焦点を当てた作品から、スナップ、ヌードまで幅広い写真を収録。 都市に生きる人々の営みを、もともと画家を目指していたというソール・ライターならではの、印象的な色彩表現と大胆な構図で切り取った写真は、力強さと美しさにあふれていて、思わず見惚れてしまいます。 彼の絵画の作品も収められており、ソール・ライターの幅広い表現と哲学に触れられる一冊です。 256ページ 青幻社 2017
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前田エマ - 過去の学生
¥1,980
小説やエッセイの書き手、モデル、ラジオパーソナリティなど、多方面で活躍する気鋭の前田エマさんが、幼い頃の学校生活から30歳での韓国留学まで、「学校」をテーマに綴った初のエッセイ集。 他人にとっての普通にあまり馴染めず、勉強も運動もあまり得意ではなかったけれど、自分と誰かを比べることなく生きてきたという前田さん。 さまざまなエピソードに込められた感情の数々を、とてもストレートで、ミクロな視点で描かれたエッセイ。とてもパーソナルなものだけど、とても普遍的で心に響く一冊です。 2025 168 Pages ミシマ社
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GOAT meets 01
¥2,200
売り切れ続出で話題を呼んだ文芸誌『GOAT』の姉妹誌『GOAT meets』。"作家と出会う 作家も出会う"をテーマに、小説やエッセイ、ノンフィクション、詩、短歌などジャンルを越えた作品が並んでいます。 創刊号の特集は「よむ、つなぐ、こえる、韓国文学の旅」 巻頭では金原ひとみさん・朝吹真理子さんが、イ・ランさん・チェ・ヘジンさんなど韓国人クリエイターと邂逅し、その取材体験をまとめた書き下ろし小説を掲載。(写真はホンマタカシさん...!!)他にも、俳優の唐田えりかさんや映画監督の山中瑶子さんが韓国との「縁」について語った企画も。日韓の豪華コラボを思う存分楽しめます。 作家による文章はもちろんですが、ところどころ変わる色や紙の質感、フォントなど、印刷物に触れる楽しさが一冊に綴じられています。ページをひらけば予期せぬ出会いに心が躍るはず。 小佐野彈、小田雅久仁、乙一、小泉綾子、櫻木みわ、愼允翼、白川優子、滝口悠生、中山祐次郎、乗代雄介、星野智幸、李琴峰 などなど豪華執筆陣も参加。 306 Pages 小学館 2025
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千早茜 -しろがねの葉
¥880
千早茜さんの直木賞受賞作。 舞台は世界遺産・石見銀山。戦国から江戸時代にかけて、銀に人生を振り回されながら生きる人々の姿を描いた物語です。 主人公のウメは居場所を求めて銀山に入り、男たちと同じように銀を掘り続けます。しかし過酷な環境や、女性であることゆえのしがらみに直面し、やがて、男性は命を削って働き、女性は子供を産む、という銀山に生きる人々の宿命を知ることになります。登場人物たちはその現実の中で、なお人を愛し、生きる意味を模索します。 現代にも通ずる問いを投げかけてくる一冊。歴史小説が苦手な方にもおすすめしたいです。 320 新潮社 2022
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チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ - パープル・ハイビスカス
¥3,410
ナイジェリア出身の作家、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのデビュー作。 主人公はナイジェリアに暮らす少女。敬虔なカトリックの信者で、ナイジェリア独自の文化を嫌う父から、厳しい支配と暴力を受けて育ちます。そんな彼女が、自由に生きる叔母や従兄弟たちと出会い、自分なりの生き方を見出していく過程が描かれています。 混乱の続くナイジェリアの情勢や家父長制などの厳しい現実を描きながらも、繊細な描写を伴った美しい文体で語られている、世界20か国以上で翻訳されてきたのも納得の一冊。 タイトルにある紫色のハイビスカスは自由の象徴。遠い国の物語ですが、日本人にとっても身近に感じられる一冊だと思います。 320ページ 河出書房新社 2022
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KING BABY - MUFFLED CLANG
¥2,800
NYを拠点に活動するグラフィティライター KING BABY のZINE。 NYを歩けば必ず目に入るという彼のタグ。特徴的な “KB” のthrow up は、強烈な存在感があります。 カラフルでキャッチーな色使いも魅力。 グラフィティライターたちが運営する台湾のパブリッシャー・QQ PRESS から出版されています。 ※付属するステッカーは、写真とはデザインが異なる場合があります。 https://www.instagram.com/kingbabyintl?igsh=NWJ3MjYxOTdiNGd3 https://www.instagram.com/qq.press?igsh=YXVsaGkwZ2R1NG1n 36 pages / A5 Published by QQ PRESS 2024
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朝比奈秋 - サンショウウオの四十九日
¥1,870
医師でもある作家・朝比奈秋さんによる、結合双生児の姉妹・杏と瞬を描いた物語。 第171回芥川賞受賞作です。 彼女たちが、叔父の死をきっかけに、生い立ちや自己の境界、そして生と死といった根源的なテーマに向き合う49日間の日々が描かれます。 同じ体験や感覚、記憶が、頻繁に入れ替わる二人のそれぞれの視点から語られており、自分と他者の境界が曖昧になる感覚を味合うことができます。 特異な状況を描きながらも、「自分とは何か」という普遍的な問いを投げかける一冊です。 144ページ 新潮社 2024
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岡本仁 - また旅 2
¥2,200
『ブルータス』『リラックス』『クウネル』などで知られる編集者・岡本仁さんの、『暮しの手帖』での連載をまとめた『また旅。』の第二弾。 全国各地をめぐるなかで出会った風景や人々、民藝、建築、食文化が、岡本さんらしい視点で丁寧に綴られています。 街を歩き、工房を訪ね、地元の人たちに愛される店に立ち寄る。観光地よりも、その土地の日常に寄り添う旅の記録です。 読みものとしても、ガイドブックとしても手元に置いておくべき一冊。 https://www.instagram.com/manincafe/ 304 ページ 暮らしの手帖社 2025
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パリッコ, スズキナオ - ご自由にお持ちくださいを見つけるまで帰れない一日
¥1,980
ライターのパリッコさんとスズキナオさんによるユニット「酒の穴」の一冊。日常のささいなことを企画に仕立てて、全力で楽しむ二人の姿が収められています。 サイゼリヤでメニュー名だけを頼りに、お会計が1500円になるように注文してみたり、ただ冬の海を見に行く旅に出たり。くだらないことを本気でやる姿が、読者のなんでもない日常も明るくしてくれます。 また表題作の「ご自由にお待ちくださいを見つけるまで帰れない一日」や「いつもの自分じゃないほうを選ぶ散歩」といった企画では、日常を眺める視点を少しずらすだけで、街や生活がこんなにも面白くなるのだと気付かされます。 企画はどれもコンパクトでサクサク読み進められるので、読書が苦手な方にもおすすめしたい一冊です。 372ページ 2022 スタンド・ブックス
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SPECTATOR vol.10 2003年夏号(古本)
¥1,200
特集 : TRIP!!! 旅が意識を変える オーストラリアへのパーティートリップをはじめ、グレート・ザ・歌舞伎町さんの写真とともに楽しめるデンマークや、ジャマイカ、中国のリポートなど、当時の空気感が伝わる記事が満載。 「暮らしの手帖」のルーツを探るコラムなども収録されていて、今読んでも発見の多い一冊です。 状態 : 経年並み。写真の通り、裏表紙にシミがあります。
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HEAPS編集部 - トマトソースはまだ煮えている。
¥1,980
ニューヨークに実在するギャング専門博物館、ミュージアム・オブ・ザ・アメリカン・ギャングスター。その館長であり、"ギャングにいちばん近いカタギ" ことローカン・オトウェイ氏を重要参考人に迎えて、ファッション、スポーツ、食文化といった様々な切り口から、ギャングたちの人間臭い一面に光を当てる一冊。 HEAPS MAGAZINEならではのカルチャーへの鋭いまなざしと、ユーモアと批評精神が同居する語り口が読みやすく、普段本をあまり読まない人にもおすすめです。 獄中でウクレレを奏でるアル・カポネ、動物園の猿と友だちになる大物ボス、フォードV8で疾走するボニー&クライド、ギャング映画の名脇役たちが集う秘密の会合など、、その足跡をたどることで、ギャングという存在がいかにアメリカ文化に深く染み込んできたのかが浮かび上がります。 フェミニズムやナイトライフ、エンターテインメント、スポーツなど、ギャングがもたらした影響は良くも悪くも現在進行形で社会に残り続け、いまもどこかで煮えたぎっていることが分かります。 目次 スヌーピーもコロンブスもギャング?―ギャングの定義と、彼らをマフィアと呼んではいけない理由 アル・カポネは中古家具のセールスマンだった―ギャングの“表の顔”は、花屋に歯医者、トマト売り 米国の労働と暴力、そしてギャングは数珠繋ぎ―スコセッシ作品にも登場、闇に葬られた労働組合委員長 ギャングスターの身だしなみ事情―成功のための“ロススタイン・スタイル”とは? トマトソースと甘いモノにはうるさいぜ―ギャングのワガママな胃袋徹底解剖 密輸酒ビジネスとウォール街と、女ギャング―男社会で華麗に猛威をふるったバッドアスなクイーンたち トミーガンとナイフと、マンマの包丁―ギャングと武器にも相性がある “バナナ”に“エッグ”ギャングたちのおかしなニックネーム―FBIと世間のイメージをあやつるギャングネームの妙 10の誓い、破れば親友の手で地獄行き―ファミリー“血の掟”、オメルタの束縛 コートのなかには捨て猫がいっぱい―冷血ギャングと動物のねんごろな関係(ほか) https://www.instagram.com/heapsmagazine?igsh=ZHN3ZnhvdjlrODN2 224 ページ 左右社 2022
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王谷晶 - ババヤガの夜
¥748
暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団〈内樹會〉会長の一人娘の護衛を任されることになる。容赦ないアクションと予測不能の展開で読者を圧倒し、二度読み必至と評された血と暴力の傑作バイオレンスなシスターフッド作品。ついに文庫化。 著者の王谷晶は1981年東京都生まれ。2018年にシスターフッド(女性同士の連帯)をテーマに書かれた短編集『完璧じゃないあたしたち』で注目され、2020年刊行の『ババヤガの夜』が日本推理作家協会賞の長編部門にノミネート。その他の著書に『君の六月は凍る』、エッセイ集『カラダは私の何なんだ?』『40歳だけど大人になりたい』などが。 今作は、The Times紙「怒り、ユーモア、スリル満載」、The Guardian紙「激しい暴力と素晴らしい優しさが交互に訪れる」、Los Angeles Times紙「女の力を描いた、シャープでストイックな物語」といった評に加え、国内でも北上次郎、杉江松恋、鴻巣友季子、大槻ケンヂ、宇垣美里らが絶賛。シスターフッド文学を刷新する一冊として、国内外の読者を魅了している。 装画:寺田克也、解説:深町秋生。 208 Pages 2023 河出文庫
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大橋裕之 - シティライツ完全版 下巻
¥1,540
漫画家・大橋裕之さんの短編集。こちらは単行本未収録作や描き下ろしを加えた増補完全版です。 登場人物はみんな情けなくて不器用なのに、なぜか憎めない。それぞれ独自の視点を持っていて、哲学的な響きすら感じます。 自分の人生ではきっと起こらないような出来事でも、読んでいるとなぜか懐かしい気持ちになります。思いがけない展開の連続に、読みながらつい笑ってしまう短編集です。 巻末には又吉直樹さんによる解説が収録されています。 312ページ カンゼン 2018
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大橋裕之 - シティライツ完全版 上巻
¥1,540
漫画家・大橋裕之さんの短編集。こちらは単行本未収録作や描き下ろしを加えた増補完全版です。 登場人物はみんな情けなくて不器用なのに、なぜか憎めない。それぞれ独自の視点を持っていて、哲学的な響きすら感じます。 自分の人生ではきっと起こらないような出来事でも、読んでいるとなぜか懐かしい気持ちになります。思いがけない展開の連続に、読みながらつい笑ってしまう短編集です。 巻末には岡村靖幸さんとの特別対談が収録されています。 312ページ カンゼン 2018
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NEUTRAL COLORS ISSUE 6
¥3,300
編集者の加藤直徳さんによるインディペンデントマガジン“NEUTRAL COLORS” 第六号。特集は 「滞在」。 写真集を収集する個人の自室を開放した、ベトナムのオープンスペース、アーティスト・写真家の長島有里枝さんが滞在する名古屋・港区、映画監督デレク・ジャーマンと親交のあった奥宮誠次さんによる、デレク・ジャーマンの庭など、アートに関わるさまざまな“滞在”を通して見えてくるものが綴られています。 さらに、オランダ、メキシコ・オアハカで出会ったアーティストたちの姿、パレスチナの風景、インドの結婚式、山形で採取した土でインクをつくる試みなど、作家たちがそれぞれの視点で国内外の様々な土地を切り取っています。 オフセット印刷とリソグラフ印刷が混在し、ページをめくるごとに表情が変わる、美しい一冊です。 トートバッグ付き。 「第6号の特集は「滞在」です。観光で立ち寄る場所でも移住でもなく、ある一定期間留まった時に起こる、静止したような時間と、偶然隣りあった人との関係性について。とある書店に11日間滞在し雑誌をつくったとき、たまたま手伝いに来てくれた年齢もばらばらな人が、作業をしながら生い立ちや好きなことを自由に語り始める様子を見て、不思議な連帯感を感じました。なんて静かで特別な時間なんだろう。いまの世界から少し離れて留まることができる、戻ることを意識しながらも没頭している、ものをつくったり、なにもせずすごす時間から生まれる、自分にとっての特別な滞在。あの時間はもう戻ってはきませんが、目の前には紙の束が集積して存在しています。だから私たちは何度もその時間に出会うことができます。滞在で生まれる特別な場所と時間に。」 ベトナム・ホーチミン/「読む部屋」なにもしない滞在 デレク・ジャーマン/心の音、心の色 オランダ・アムステルダム/アーカイブを問うための再出版行為 パレスチナ/彼の地と連帯すること 浜松/たけし文化センター「100時間滞在する」 名古屋港/長島有里枝「一目ではわかりづらいけれど大事なこと」 ベトナム他/アーティストのインタビューを滞在先で刷る 名古屋/ON READING「11日間で雑誌をつくる」 山形/山で採取した土でインクをつくり、シルクスクリーンで刷る ベトナム・ホーチミン/Nem Space 廃材でプロダクトを制作する 岐阜県美濃/生活画報「味噌づくりとめし炊き滞在」 パレスチナ・ドバイ 最低な眺めと最高な眺め インド 豪華な結婚式潜入記 札幌他 「家出」という滞在 高知 わくせいプロジェクト「海外実習生が街に残していくもの」 メキシコ・オアハカ 清水チナツ「コロナ禍に滞在した版画工房のこと」 NEUTRAL COLORSに泊まり込んで滞在して写真集を刷る オランダ・アムステルダム他 平山みな美「文化の表象をめぐる滞在記」 column ・逆卷しとね「常在ヌタ場」 ・ダブル手帳「重度脳性麻痺者がVR 空間に1200時間滞在して気づいたこと」 ・新島龍彦&Wytze Forpma「ある職人たちのダンス」 ・奥 誠之「居ること」 H257㎜× W182㎜ 276ページ NEUTRAL COLORS 2025
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日本ご当地おやつ大全
¥1,650
全国津々浦々の多種多様な“地元発”のおやつが一堂に! 地域ならではの味わい深すぎるユニークなお菓子が大集合!! 世代によってはノスタルジーを抱き、また異なる世代にとっては新鮮な発見が数多く集められている「日本懐かし大全シリーズ」。 今作のテーマは”ご当地おやつ”。 地元民が日常的に食べるものとして馴染み深く、主に昭和以来のロングセラー、そして地域のスーパーなどで手軽に変える「おやつ」を、お菓子を中心に盛り盛りでご紹介します。 その土地毎のスーパーやコンビニなどを訪れることで発見できていたようなレアなものから、これもご当地おやつだったんだ! というような全国区で有名なものまで。 デザインを見ているだけでも楽しいし、色々な菓子の歴史を学ぶことも出来るのも面白いです。 大手コンビニやスーパーの商品棚がプライベートブランドで占められて来ている今の時代だからこそ、手に取って貰いたい一冊です。 160Pages 2023 辰巳出版
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花森安治の広告デザイン 暮しの手帖のポスターと新聞広告
¥2,695
『暮しの手帖』の初代編集長として、企画や執筆、誌面デザイン、表紙画まで雑誌づくりの全てを手がけた花森安治が、暮らしの手帖の創刊初期から晩年までに発表した広告をまとめた一冊。 新聞広告、書店ポスターなど、さまざまなデザインを収録。明朝体やゴシック体に、手描き文字を混在させることで、均一で整然としたデザインにはない独特のリズムや揺らぎ、力強さを生み出しています。そしてそのコピーにも、社会への疑問や読者への激励など、花森の思想や信念が色濃く表れています。 思想とデザインのつながりが見える、美しい広告の数々を堪能できる一冊です。 144ページ 暮らしの手帖社 2024
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山内マリコ - 逃亡するガール
¥990
U-NEXTが手がける100分で読める小説シリーズ “100 min. NOVELLA” 。 『あの子は貴族』などで知られる小説家・エッセイストの山内マリコさんが地元・富山を舞台に描いた物語。 主人公は女子高生ですが、誰が読んでも「自分の目の前の世界をどう生きるか」を考えさせられる作品です。 地方都市・富山に息苦しさを感じる美羽は、授業でパレスチナとイスラエルの問題を知り、さらに、富山のスタバで出会った友人が被災地・能登半島珠洲市から来ていることを知ります。遠い異国の戦争と、すぐそばで起きた震災が、彼女に自分事として響いていきます。 高校生の視点から描かれる富山の街の景色、親との価値観のずれ、災害によって失われた日常、そして世界のどこかで続く戦争や暴力の理不尽さが全て地続きで描かれていて、誰にとっても無関係ではないのだと読者に問いかけているかのようです。 136 ページ U-NEXT 2024
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『川』 7 ishi
¥1,700
2016年、フォトグラファー荒川新作と関川徳之によって始動した、日本各地の路上を滑るスケーターたちを追いかけ撮影するプロジェクト『川』。 7号目のテーマは“ishi”。 「何度転んでも立ち上がる。削り削られ丸くなる。カチ割られたらまた尖がる。ヤルもヤメルも君の意思。転がり続ける石で在る。」 出演スケーター ・Makoto Nishikawa ・Shin Sanbongi ・Yurin Fujii ・DESHI ・Takahito Iwata ・Yuya Hayakawa ・Shoma Takeda ・Ben Koppl ・Issei Kumatani and more https://www.instagram.com/kawa_img?igsh=MWxlMWZiN2toMGZ3eQ== 144 pages オークラ出版 2024
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Copy: Oskolki: Black Bombing
¥3,100
ロシアのGraffitiやGraffiti周辺のカルチャーを伝えてくれるPublisher、Invalid Booksより2020年にリリースされた、Oskolki crewによる15年〜17年に行われたアートプロジェクトのドキュメンタリー的な一冊。 Oskolki crewが行ったのは、黒一色のみを使い、130の異なる言葉をbombingするというプロジェクト。全てアルファベットではなく、ロシア語で描かれている為、普段ロシア語を見慣れない日本人からすると非常にFreshな内容。 一つの言葉が、また次に描く言葉を想起させているのでしょうか。 Graffitiというプラットフォームが持つ慣習的な表現を、問い直し、表層的な意味でのGraffitiやStreet Artという定義付けを拒む、重厚でありながらもヴァンダル精神に溢れた一冊。 Edition、サイン入り。 published by Invalid Books https://www.instagram.com/invalidboooks/ 2020 Offset printing, A5 format 122 pages Edition of 317 copies, each numbered and signed.
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平松洋子 - 焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き
¥924
SOLD OUT
エッセイスト・平松洋子さんの、東京の味をめぐるエッセイ集。 180もの店の、ごはんにおやつ、お酒。 ジャンルを問わず、東京の街とそこに息づく味わいが軽やかに描かれています。 味だけでなく、店の雰囲気やその土地の空気感も綴られていて、ページをめくるたびにお腹が鳴り、出かけたくなります。 巻末には東海林さだおさんとの対談も収録されています。 353ページ 新潮社 2012
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Kaho Okazaki - 心臓
¥4,950
第21回 1_WALLファイナリストであり、現在はGINZAやapartment magazineなどでも活躍する女性フォトグラファー、Kaho Okazekiさんの初となる写真集。 アートディレクションを米山菜津子さんが担当。 「ある日、絡み合った電線が夕日に照らされていて、まるで心臓のようだった」 「世界を、固定概念や既に自分の中に作られた枠にとらわれずに見る」というテーマで撮影された本作。写真という表現メディアだからこそ生まれる余白を、鑑賞者たちが思い思いに楽しめる一冊ではないでしょうか。 https://www.instagram.com/kaho_okzk/ pages : 61p size : 280 × 355mm edition : 200 design : Natsuko Yoneyama (@yyy_press ) self published
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クレイグ・モド - KISSA BY KISSA 路上と喫茶 ー 僕が日本を歩いて旅する理由
¥2,500
これまでに『The New York Times』『The New Yorker』などに寄稿してきた、アメリカ・コネチカット州出身で日本在住の作家・写真家、Craig Modが、2020年に自費出版した本の日本語版です。 美しい写真とテキスト、そしてたっぷりのコーヒーとピザトーストとともに、失われゆく日本の風景を文化考現学的な視点でとらえた、全く新しいロード・エッセイ。 彼が歩いたのは、東京と京都を結ぶ全長およそ1,000kmの旧中山道。彼にとっての喫茶店とは、土地やそこに暮らす人々を理解し、つながるための窓であり、その土地の歴史や空気、人間模様が、美しい言葉で綴られています。 ひとつひとつの場所を、自分の足で確かめ、感じ、考える。その積み重ねが、読む人にも、どこかの街の空気や、人と場所の関係性に目を向けさせてくれます。 盛岡の書店、BOOKNERDから出版されています。 https://www.instagram.com/craigmod?igsh=MTc2dWtjYjVwcjF0 B6版 160ページ BOOKNERD 2024