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マルコ・バルツァーノ - いつか家族に戻るとき
¥2,530($15.97)
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ルーマニアに暮らす4人家族の物語を通して、移民労働や地方の過疎化、ケア労働といった問題を鮮明に描き出す本作。
主人公のダニエラは、金銭的に行き詰まった生活を憂い、「子どもたちが同じ末路を辿らないように」と、家族に無断でイタリアへ出稼ぎに出ます。
高齢者の介護や子どものシッターなど、ケア労働を担う彼女は、家族への送金を続け、家のリフォームや子どもたちの進学に希望を託します。
しかし、母の不在によって残された家族の関係は揺らぎ、ダニエラ自身も日々の労働に疲弊していきます。
家族が離れて暮らすことで生じる苦痛や関係の変化、そしてダニエラを蝕むトラウマや疲労。その背景に浮かび上がるのは、経済的な困難から家族と離れて働かざるを得ない状況を生み出す、グローバルな不均衡の構造です。
一つの家族の物語を通して、国境を越える労働と、その背後にある社会の構造について考えさせられる一冊です。
281ページ
2026年
新潮社
stacksオリジナル栞付き
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