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上野千鶴子 - アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール『老い』を読む

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社会学者として、長年にわたり女性学やジェンダー研究、家族、介護、老いなどの問題を研究してきた上野千鶴子。

本書では、20世紀フランスを代表する思想家であり、『第二の性』などを通じて女性の生き方や社会におけるジェンダーの問題を問い続けたシモーヌ・ド・ボーヴォワールの生きた時代と、上野氏自身の人生、そして現在の社会を比較し、重ね合わせ、時にはその差異を指摘しながら、老いについて探求します。

本の前半では、「老い」るということについて、古典や歴史学、心理学の視点から比較・分析します。

また後半では、若さの価値を史上のものとするエイジズムに対抗する中で生まれたアンチ・アンチエイジング(老い衰える加齢の現実をあるがままに受け容れる)の思想を軸に、医療や福祉の発展により現代人に与えられた「長寿」という「宿命」に正面から向き合います。

「老い」に付与されたジェンダー不平等な意味合いにも触れながら、ひとが老い衰えた先でも、弱いまま尊厳を持って生きるために社会はどう変わるべきかについて構想する一冊です。

317ページ
みすず書房
2025

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