スズキナオ - 捨てた紙、捨てられない紙
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スズキナオさんの新刊『捨てた紙、捨てられない紙』。
エッセイスト・スズキナオさんが、つい捨てられずに取っておいてしまった、さまざまな「紙」をめぐるエッセイ集です。
「こんなものまで残していたのか」と思わず笑ってしまうような紙ばかりなのですが、そこから語られるエピソードがどれも味わい深く、スズキナオさんの日々の暮らしに向けられた、細やかであたたかな視線を感じます。
特に印象に残ったのは、高杉晋作の手紙には歴史的価値があるけれど、うちの母親の手紙は家族にとってしか価値がない。だからこそ捨ててはいけないという一編。誰かにとっては何でもない一枚の紙が、自分にとってはかけがえのない記憶を宿している。その当たり前だけど忘れがちなことを、しみじみと思い出させてくれる一冊でした。
以下、出版社HPより。
なぜか捨てられない、様々な紙への乾いたユーモアと柔らかな愛。
現代エッセイの名手による集大成的1冊!
「なんでこんなものまで取ってあるんだよ!」と、過去の自分に対して腹が立つほど、各時代の自分が捨てられずに残してきた紙たちが部屋のあちこちから現れる。どうして捨てられないのだろう……膨大な量の紙を見つめて、改めてそれら一枚一枚に対する思い入れを文字にしてみようと思ったーー(あとがき「捨てた紙」より)
誰もが家のどこかにある〝捨てられない紙〟。そこに浮かび上がるのは、ささやかな日々の記録、今はもうない店や場所、家族や友人との時間……それらを乾いたユーモアと柔らかな愛をたたえた視点で炙り出す珠玉のエッセイ。なんでもないような日常や、旅、酒、店、音楽、そしてあまり語られなかった幼少期や学生時代のこと……。図らずもスズキナオの集大成的な一冊になりました。
以下は著者からの告知動画になります。
272 Pages
和久田書房
2026
ポストカード、stacks オリジナル栞付き
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レビュー
(341)
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