村上由鶴 - アートとフェミニズムは誰のもの?
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美学研究者の村上由鶴さんによる単著『アートとフェミニズムは誰のもの?』。
タイトル通りと言いますか、アートとフェミニズムという、言葉としては知っているけど実はよく分からない… という人が多そうな、この二つの概念について分かりやすく説明をしてから、フェミニズムという観点でアートを読み解くことを教えてくれるます。
多くのアート作品を実際に紹介しながら、そこに残されている差別的な構造が埋め込まれているということも丁寧に解説してくれるし、知識0の状態でも、非常に丁寧かつ分かりやすい内容。
この本が出版されたのは3年前ですが、アートシーンに限らずあらゆるシーンで差別的な考えや構造が根強く残ってしまっている、この残念な状況から少しでも一歩前に進むためにも、たくさんの人に読んで欲しい一冊です。
以下、出版社HPより。
アートとフェミニズムは少なくない人びとから、よく見えていないのです。「よく見えていない 」とは、見ていて良い気がしない、というのもありますが、どちらかと言うと、そこにあることはわかっているのだけど、見通しが悪くてその実態がよく見えないということです。いわ ば、アートとフェミニズムは、(中略)入門したくてもしにくい「みんなのものではないもの」なのです。 (「はじめに」より)
もともと、「みんなのもの」になろうとするエネルギーを持っているアートとフェミニズム。現代社会では両者に対する理解の断絶が進んでいる。この状況に風穴を開けるには――。美学研究者による新しい試み。
村上由鶴(むらかみゆづ)
1991年、埼玉県出身。日本大学藝術学部写真学科助手を経て東京工業大学環境・社会理工学院 社会・人間科学コース博士後期課程在籍。日本写真芸術専門学校非常勤講師。公益財団法人東京都人権啓発センター非常勤専門員。共著に『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ』(フィルムアート社)。POPEYE Web「おとといまでのわたしのための写真論」、The Fashion Post「きょうのイメージ文化論」、幻冬舎plus「現代アートは本当にわからないのか?」を連載中。写真やアート、ファッションイメージに関する執筆や展覧会の企画を行う。専門は写真の美学。
2023
272 Pages
光文社新書
stacks特製栞付き
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レビュー
(333)
