湯澤規子 - 焼き芋とドーナツ
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近代化が進む時代の日本とアメリカを舞台に、働く女性たちの日々の暮らしから歴史を捉え直す一冊。
「焼き芋とドーナツ」というタイトルは、日米それぞれの社会で女性たちが担ってきた役割や置かれていた状況を象徴しています。
前半では日本の女工たちの労働と生活を、後半ではアメリカで働く女性たちの歩みや労働運動、日米女性交流史などを取り上げ、それぞれの時代の変化を追っています。
仕事や食事、教育といった、生活に根ざした身近なテーマを手がかりに読み解くことで、大きな史実を学ぶだけでは見えてこない、女性たちがどのように状況を変えようとしてきたのかが分かります。
〈以下、レーベル公式サイトより〉
■集会と焼き芋は喜びとささやかな抵抗
■日本でもアメリカの女性運動を同時代的に参照し、実践していた
■ローウェルの工場の窓には新聞の切り抜きが貼られ、それは窓の宝石と呼ばれていた
■ドーナツは主食のように見なされていた
女性労働者は一方的な弱者でなく、実は「わたし」の人生を強かに拡張していた。
ではなぜ、「わたし」という主語で語る術を私たちは失ってきたのだろうか?
【目次】
プロローグ――「わたし」を探す
第一部 日本の女性たち
第一章 糸と饅頭――ある紡績女工のライフヒストリー
第二章 焼き芋と胃袋――女工たちの身体と人格
第三章 米と潮騒――100年前の米騒動と女性の自治
第四章 月とクリームパン――近代の夜明けと新しき女たち
第二部 アメリカの女性たち
第五章 野ぶどうとペン――女性作家の誕生
第六章 パンと綿布――ローウェルの女工たち
第七章 キルトと蜂蜜――針と糸で発言する女性たち
第八章 ドーナツと胃袋――台所と学びとシスターフッド
エピローグ――「わたしたち」を生きる
あとがき――「わたし」の中に灯る火
主要参考文献
368ページ
KADOKAWA
2023
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