ジャンリーコ・カロフィーリオ - 過去は異国
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マフィア対策検察官の経歴を持つイタリアミステリ界の巨匠、ジャンリーコ・カロフィーリオによる半自伝的小説だという『過去は異国』。
ヘミングウェイの『老人と海』が最初の受賞だったという文学賞、バンカレッラ賞を2005年に受賞しているということからも分かる通り、ミステリ、ノワールではありますが青春小説、ビルドゥングスロマンとしての色が濃い作品。
発表から20年以上が経ち、ようやく邦訳が出版されたということになります。
あらすじ
1989年、バーリ。憲兵隊(カラビニエリ)のキーティ中尉は連続レイプ事件の捜査に頭を悩ませていた。一方、法学専攻の大学生ジョルジョの順風満帆ながらも退屈な生活は、ある夜を境に一変する。パーティーの場で出会ったフランチェスコは謎めいた魅力を持ついかさまギャンブラーで、彼に誘われるがままにコンビを組んだジョルジョはすぐに、ポーカーで勝利をかさね、大金を得るという刺激的な日々の虜となる。だがそれは逃れられない転落のはじまりでもあり……。イタリア・ミステリ界の巨匠渾身の一作。〈解説・杉江松恋〉
一般的な学生だったジョルジョがフランチェスコとの出会いによって、どこかで破綻しそうな未来に向かって突き進むという、ストーリーとしてはとてもシンプルなものですが、抒情性と熱を持った独特な語り口に引き込まれます。
青春小説と犯罪小説、どちらも終わりがあるものなので、そういった意味でもとても相性が良いのかもしれません。
扶桑社
2025
383 Pages
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レビュー
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