1/7

染織工芸家浦野理一の仕事小津映画のきもの帖

¥3,960 税込

なら手数料無料で月々¥1,320から

別途送料がかかります。送料を確認する

織物を研究し、伝統を踏まえながらもどこかモダンで新しい感覚を提示し続けた染織工芸家・浦野理一の生涯と仕事の全貌をたどる一冊。

北鎌倉の自宅に眠っていたスクラップブックや膨大な資料と共に、その創作の裏側に迫っています。

注目は「小津映画のきもの帖」。小津安二郎監督と浦野のやりとりや、『東京暮色』『彼岸花』『秋刀魚の味』などで原節子、山田五十鈴、杉村春子といった名女優たちが着用した着物が、美しい写真とともに紹介されています。小津監督のこだわりと、それに応えるような浦野理一の繊細な仕事によって生まれた着物たちは、表情や質感がとても美しいです。

また、雑誌『ミセス』での連載の内容など、彼の美意識がどのように時代を超え、文化人や女性たちを惹きつけていったのかを辿ることができます。さらに、浦野の仕事を支えた染織の職人・工場にも焦点を当てています。

小津映画が好きな人や、染織や日本の工芸に興味がある人に手に取ってほしい一冊です。

336ページ
katsura books
2023