



山内マリコ - あのこは貴族
¥825 税込
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地方生まれの美紀と東京生まれの華子。
アラサー女子たちの葛藤と成長を描く、山内マリコの傑作長編!
渋谷・松濤に生まれた華子は、何不自由なく育ち、家柄に見合う結婚を望んでいる。一方、地方出身の美紀は、自らの力で東京を生き抜いてきた。階級も価値観も異なるふたりが、慶応卒の弁護士である幸一郎(実家も勿論裕福)を通じて出会い、それぞれの立場から“幸せ”と向き合っていくシスターフッドの物語。
固有名詞を多用しながらも、それが表層的な表現にとどまらず、物語の推進力を高めるための要素として機能しているんですよね。そして、階級差による分断を描くのではなく、ときには自分たちを縛ることになってしまう何かからの解放を描いているのも最高です。
「苦労してないって、人としてダメですよね」――東京生まれの箱入り娘、華子。
「自分は、彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、ただわけもわからず上京してきた、愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ」――地方生まれ東京在住OL、美紀。
東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが、20代後半で恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。
名門女子校の同級生が次々に結婚するなか、焦ってお見合いを重ねた末に、ハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。
一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。
猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。
32歳で恋人ナシ、腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。
境遇が全く違って出会うはずのなかったふたりの女。
同じ男をきっかけに彼女たちが巡り合うとき、それぞれ思いもよらない世界が拓けて――。
結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。
●解説/雨宮まみ
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