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SPACIOUS 暗渠の水を汲む

¥2,200 税込

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PURESUより出版された、初のコンピレーション形式の冊子です。
あとがきにもある通り、本作には多様な方法で街の見方を変えて、楽しみ、表現している人たちの姿が収録されています。

スタイルは様々ですが、いずれの参加者も本当の意味での街の楽しみ方を熟知している人たちばかり。まだまだ知らない世界が広がっているんだな〜ということに、心踊らされる一冊。

stacksではお馴染みの、DISKくんも参加しています。

1. 高田光
2. 暗渠 - 都市空間における「遊び」 / 高杉希望 ( 文月書房 )
3. 公園遊具 / 木藤富士夫
4. 公共空間に置ける作品制作 / デニスフォックス
5. 都市空間でのキノコ採集 / 柿崎志恩 ( サーモンアンドトラウト )
6. ミニストップス - フィフティモーニングス イン トーキョー / ルーカスシンフハウザー
7. 小林丈人
8. DISK

あとがきより
ある日、街でふと雑草を抜いたとき、地中に埋まる根っこがその植物を支えていて、それが植物の幹や枝、葉よりも大きく下に伸 びていることを改めて実感した。抜いてしまった根っこはまた埋め直さないと植物は枯れてしまうので、すぐに植え替えするよう にそそくさと地中に埋めなおした。

なんとなく、この出来事が頭の中でずっと残っていて、改めて気付いたことがあって、人間社会でもなんでもそれは同じで、見えてるもの、見えるもの自体はごく一部だけど、その事柄が現象として立ち現れることは、そもそも見えないものによって支えられているよなと。

日々、社会に絶望しながら生活していて、それで目の前で出会って話す人たちもやっぱりそうなんだけど、どうにか良くしようとか、楽しくしようと思って自分たちができる工夫に取り組んでいる。その形は、生活に根ざしたものだったり、表現という場をかりてみたりと様々だけど、分け隔ててる必要はそもそもないし、そういう人知れず行われるそれぞれの工夫が街の区画整理や行政介入より、その場所を豊かにしていることは間違いないと思う。

この本は東京という土地で、人知れず行われている、見方によればグレーゾーンな人々の工夫に焦点を当てている。なぜグレーゾーンばかりなのかというと、グレーゾーンというのは、つまり境界という事だけど、その境界ってものを越えたり、はみ出したり、 内に留まってみたりする事によって、今ある境界を曖昧化、もしくは空間化して広げることができるんじゃないかと考えていて。 だからそうした空間に線引きして二項にしようとする権力や権威からの脅威を乗り越えるための訓練という意味でも、今回ご協力いただいた方々の日々の行いは、かなり刺激的なんじゃないかと思っている。



Edition 700
26pages
128 × 182 mm
published by Puresu de Tokyo

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