

柚木麻子 - らんたん
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『Butter』がダガー賞候補にもなったり、国内外で注目を高めている柚木麻子さんの『らんたん』。
2021年に小学館から刊行された単行本が、待望の文庫化です。
恵泉女学園の卒業生でもある柚木さんが、創立者・河井道と、一緒に学園を築いた一色ゆりを描いた長編小説。明治から戦後にかけて、女子教育を日本に根づかせようと奮闘した女性たちの姿、そして強いシスターフッドが鮮やかに描かれています。
らんたんの灯を絶やさないで。それは教育という名の希望なのだから──。伊勢に生まれた河井道(みち)は、札幌で新渡戸稲造に学び、米ブリンマー大学に留学、帰国後は津田梅子が創設した女子英学塾で教えた。良妻賢母ではなく、ひとりの人間として生きるための女学校をつくろうと、道は教え子の渡辺ゆりと奔走する。明治・大正・昭和の女子教育を築いた〈魂の姉妹(シスターフッド)〉を描く、輝きに満ちた大河小説! (出版社HP のあらすじより)
津田梅子が「私がともした光よりもっと大きな光にして、それを次の世代へ」と語り、新渡戸稲造が「教育の光は荒廃した社会で最後の砦になる」と託した言葉。そこには世代を越えて希望を手渡していく強い意思が込められています。SNSの反応や即時の成果にとらわれがちな今だからこそ、この姿勢には大きな意味を感じます。
100冊以上の資料をひもとき、史実に想像力を重ねて描ききった柚木さん。その筆がともす“らんたん”もまた、未来へつながる光のひとつなのだと思います。
736ページ
新潮社
2025
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